長岡高専で学べること
プロフェッショナルでは長岡高専を受験する生徒のサポート、高専入学後の定期テスト対策などを行っています。今まで多くの高専生、高専受験生をサポートしてきた中で「実際の高専生から聞いたリアルな意見をもとに」長岡高専について紹介をします。
高専の一般入試の対策方法については「長岡高専の一般入試の仕組みと対策」のページをご覧ください。
長岡高専で学べること 目次
1. 一般的な高校とどう違うのか?
高専は工業高等専門学校が正式な名前で、一般的な高校よりもより専門性の高い知識や技術を学ぶことができます。
学年は5年生まであり、3年生が終わった段階で高校卒業、5年で短大卒の扱いになります。卒業後の「就職率の高さ」も魅力の一つです。
また、就職以外にも3年終了時点で他の大学に編入したり、卒業後(5年終了時)はより専門的なことを学ぶ専攻科に進学したり、新潟大学や長岡技術科学大学などの他大学の3年生として編入する人もいます。イメージとしては高校と短大がくっついた感じですが、自由度の高さという点では、高校というよりは大学に近いスタイルです。
2. どんなことを学ぶのか?
■ 長岡高専には全部で5つの学科があります。
「機械工学科」・「物質工学科」・「電子制御工学科」・「環境都市工学科」・「電気電子システム工学科」の5つです。それぞれの学科の特徴などは長岡高専の学科案内のページで確認ができます。
1,2年生のうちはどの学科も共通して工業を学ぶための基本的な学習をします。英語や理科(物理や化学など)は公立高校の普通科と同じ教科書・問題集を使って学習していきますが、数学は一般的な高校の内容とは異なります。
3年生になるとそれぞれの学科に応じて専門的な内容が増えていき、研究者・技術者としての学習になっていきます。4年生からは選択科目なども出てくるため、より自分が関心のあることを学ぶことができます。
プロフェッショナルでは高専生への定期テストのサポートも行っていますが、数学や理科は長岡高校などの進学校に比べると難易度自体は高くありません。これは普通科の高校では主に「大学入試を意識した学習」になるため、思考力を問う応用問題の対策をするのに対し、高専では「実際に使うための数学」を学んでいくためだと思われます。とは言っても、一つ一つの問題は普通科の高校に比べれば易しいですが、進むペースはかなり速くなります。そのため、日々の学習習慣ができていないとだんだん授業についていけなくなる可能性も高くなります。
■ 高専は比較的無駄な勉強が少ない?
何をもって無駄とするかは人それぞれの価値観の問題でもありますが、前述した通り、高専では一般的な高校と比べ「実際に技術者として使うための勉強」をすることになります。技術者を志す生徒からすれば、大学入試のために興味のない歴史や古典の古語を覚える高校のカリキュラムは無駄に思える人も少なくないでしょう。
■ 留年や退学者が多いのも高専の特徴
高専では各学年ごとに進級のための単位数が決まっていて、単位を落とすと留年することになります。高専に合格しても単位を落として留年してしまったり、授業のペースについていけずに学校を退学してしまう生徒も少なからずいます。一般的な高校よりも自由度が高い分、留年になどのペナルティがシビアです。高専を受験する場合には入学後もしっかりと勉強を継続していく意思が必要です。
3.高専進学を決める前にやるべきこと。
■ 「本当にモノづくりや工学を学びたいのか」を考える
高専という性質上、もし工学やモノづくりに興味がない状態で入学してしまったら、とてもつまらない学生生活を送ることになります。高専は公立高校の一般入試とは別で受験ができるため、工学に興味がないけどとりあえず受験してみたり、就職率の高さなどから親御さんが子供に高専進学を勧めるケースもあります。「軽い気持ちで入学したら、自分に合っていなかった」ということが無いようよく考えてから受験をすることをお勧めします。
■ オープンスクールや高専の学園祭、まちキャン講座に参加する
オープンスクールや高専の学園祭などに行って高専を肌で感じてみるのもいいかもしれません。
プロフェッショナルでは進路に迷っている生徒たちにオープンスクールに行ってみることを強く進めています。実際に目で見て体験することで、自分の1年、2年先のイメージが膨らみ、それが受験勉強のモチベーションにつながっていきます。他にも「まちなかキャンパス長岡」で高専や技大の先生による子供向け講座などが定期的に開催されています。まずはそういった場に積極的に参加してみましょう。
4. 長岡高専に入学するには?
一般的に中学を卒業して長岡高専に入学する方法は主に「推薦入試」と「一般入試」の2つの方法があります。(その他、帰国子女特別選抜などもあります。)
推薦入試は中学校からの推薦を受けること、2年、3年の数学・理科・英語の内申点が合計24以上(平均4以上)で、他の教科の内申点もそれなりに高い必要があります。
一般入試に関しては専願と併願の二種類があり、調査書と筆記試験、作文によって合否が決まります。一般入試の詳しい仕組みや対策については「長岡高専の一般入試の仕組みと対策」のページを参考にしてください。